09月:映画タイトル

毎月恒例の映画鑑賞記録。
ネタバレ注意。

【タイトルリスト】
△ROMA/ローマ(N)
(ベルファストとほぼ同時代、監督の自伝的作品、モノクロというわけで、ベルファストとローマ、国は違えどちょっと似たような作品なのだが、ローマの方が好きかな。私が中南米好きであることを差っ引いてもローマの方が良いと思う。画面に映り込む飛行機が象徴的。そして、女性礼賛の物語でもある。)
△エイリアン:ロムルス
(割としっかり真面目に1の踏襲だった。ガジェットも基本的に1のイメージから大きく変えることなく派手に今風にはなってなくて個人的には好感持てるが、何より若者たち(主人公一団)の描き方が良い。けっこう面白かったし、楽しめた。)
・月の寵児たち
(複雑に絡まりあった群像劇。今この画面に誰がいるのか、注意深く見てないとすぐに人間関係が分からなくなる。明確なオチはないし、隠喩や皮肉だらけで分かりやすく解説してくれるストーリーでもないから、好きな人は好きなんだろうけど、という感じ。妙に長閑なピアノの伴奏やなんだか野暮ったいパリの映像の雰囲気は好き。)
・蝶採り
(『月の寵児たち』よりは複雑ではない群像劇。1980年~90年代の日本人のイメージってこんなもんなんだろうな。おばあさんたちの佇まいが良い。けどこの映画(監督)の良いところは、それをただの『ノスタルジー』なり、『古き良き……』で終わらせないところなのだろう。強烈なオチ。そういう文脈がきっとこの監督の持ち味なのだろうな、と。)
・我らの罪を赦したまえ(N)
・ウェザリング(N)
(ネトフリの短編映画はつまらんのもあるが、割とちゃんと面白い。『我らの罪を赦したまえ』はちょっと物足りない気もするが、『ウェザリング』はちゃんと収まってたと思う。)
✕幸福都市(N)
(シンプルにクソつまらん。それ以上でもそれ以下でもない。)
△キング・オブ・コメディ
(結局、すべては一人の男の妄想なのか。そうなのか。喜劇も悲劇も、すべては狂気の向こう側。ホアキンのジョーカーをこれのリメイクと評価する人がいるのも分かる。つか、デ・ニーロってすげぇな(いまさら)。)
△バンジーダ
(さすがにこの題材で1時間半足らずは短すぎるんじゃないか。でもまぁ、テンポは良いのでサクサク観れるし、ファベーラもそこの人間関係も大体イメージ通りなので分かりやすくて良い。長かったら長かったでダレそうなので、このくらいで良いのかも。)
✕群がり(N)
(この手のフレンチホラーってどんな感じかなぁ、と観てみただけ。つまらんし、なんかこう被害者が死に損というか。妙に社会派の雰囲気を纏う(そこはかとなく説教臭い)のはイギリスホラーもそうだったりするんだけど、フランスのはなんかこう、ただつまらんというか。これがつまらんだけかもしれんが。)
☆喪う(N)
(積もり積もった家族間の蟠りやすれ違いは、肉親の死を前にしたところで安易に解ける訳がない。でもまぁ少しずつでも互いに歩み寄れるのだろう。そういう話。演技も演出も巧い。あとニューヨークという都市の切り取り方が好きだ。「亡霊になる」って良い表現だな。原題:His Three Daughters(このタイトルも良いが)に対して『喪う』という邦題も良いと思う。)
☆そして俺は、ここにいない(N)
(閉塞感100%の青春映画。音楽のせいでより一層哀愁が漂う。故郷を追われ、違法入国した国にも馴染めず(半分くらいは自身のせいでもあるが)、ラスト電源切れて一曲踊りきることすら出来ずに終わる。良い。哀愁漂う音楽、独特のステップ、淡々と描かれるやるせなさ、全て好みであった。)
△飢えた侵略者(N)
(アートなゾンビ映画。まぁゾンビ映画って妙にテンション高いの多いから、たまにはメロウでスロウなゾンビ映画があってもいんじゃない?って感じ。ただし派手なアクションも展開もなく、全てが意味不明なので、好き嫌いはありそう。)
△マルホランド・ドライブ
(難解だぜ。デヴィッド・リンチ。でもそこがクセになる。ヒントもらっても見切れない。夢と現実、その狭間の不気味さはさすがリンチ。)

【総評】
エイリアン:ロムルス、冒頭で描かれる若者たち(主人公一団)の境遇や心情をきちんと咀嚼した上で観ていかないと、なぜビヨンがアンドロイドの言うことを聞かずエイリアンに寄生された仲間を連れ帰ろうとしたのか、とか、エイリアンの罠だと指摘されてもそれでも妊娠中の仲間を助けるためにドアを開けろとレインが絶叫した理由、とか、何故彼女はアレを注射してしまったのか、とか、色々と見誤ることになる。ホラーだし、そういう映画だから得手不得手はあるだろうが、ただのそういう映画じゃない。そこら辺は、フェデ・アルバレスの巧さなんだろうな。
というか、中南米系の監督って、こういう人たち(取り残される人たち、と言うのか、それでもそこに立つ人たち、と言うのか)の描き方がとても巧い気がする。

【凡例】
☆:めちゃくちゃ好き。オススメしたい。
△:嫌いじゃない、割と好き。人によってはオススメする。
✕:・・・
・:特に薦めないけど、悪くはないと思うよ?好きな人は好き。