10月:映画タイトル

というわけで恒例の。
しつこいようですが、ネタバレ注意。

【タイトルリスト】
・月曜日に乾杯!
(『月の寵児たち』『蝶採り』でも思ったけど、街の風景(まさにフィルムで撮った絵という感じ)やふと描かれる人物描写が良いな、と思う。けれど、退屈や眠気と紙一重。旅のすべてを見せることなく、ラスト普通に日常に回帰するのも良い。けれど、退屈や眠気と紙一重。そんな映画。)
・TENET
(クリストファー・ノーランって時間いじくるSF好きだよね。あと分かりやすい。世界観やルールの解説ちゃんとしてくれるし、ヒント演出も割と分かりやすく提示してくれる。伏線回収も見事。けどその分だけ長い。)
・プラットフォーム2(N)
(続編作ったんかい、と思って観たものの、前作同様、説明も何もない。しかも続きでなく前日譚じゃないか。まぁ、ここで今さらご丁寧に世界観やルールの解説されたところで、それはそれで興醒めなので謎に謎の上塗りで良いのかもしれんが。別に1も特に面白かった訳ではないしな。)
✕ワッツ・インサイド(N)
(アホな人たちだな、としか。最後、妹にもなんかオチ付けた方が良いんじゃないかな。それくらいの毒ないと、こっちもスカッと面白くないよ、と思う。)
✕カラーズ・オブ・エビル:レッド(N)
(久々のポーランド。ポーランド語の響きは好きなんだけど映画自体はつまらん。)
・マザーズ・デイ(N)
(ポーランド産。全体的になんか野暮ったいけど、これに限らず、ポーランド産映画全体に漂うこの国特有の歴史的背景の下地を感じさせるその雰囲気は嫌いじゃない。『野暮ったさ』もそこから来てるような気がする。)
△ショーン・オブ・ザ・デッド
(イギリスメイドなゾンビコメディ。ダメさ加減がちょうど良い。というか、この手のインディー系イギリス映画は男性陣がどんだけクズもしくはダメダメかが勝負、みたいなとこあるよね。)
✕憎しみの最果てに(N)
(トルコ映画はまたなんか独特のリズム感でストーリーが進んでいくのだが、これはつまらんかったな。)
・アイズ・オン・ユー(N)
(うーん・・・あえて言えば、ヤツが犯罪者であることに気付いている黒人女性とその彼氏の顛末、家出少女の機転が良かったかなって。それだけ。)
・蜘蛛の巣を払う女
(監督が変わったのは別に良い(ぶっちゃけフィンチャーも映像や音楽がちょっとスタイリッシュなだけと思うし)。でも主演の2人が変わっちゃったのが痛い。)
・UFOを愛した男(N)
(妄想なら妄想で終わらせた方が良かったんじゃないか。映像の演出(男の内面(妄想)を現実世界に表出させたような魚眼?超広角?な画像の歪みと妙に第三者目線な構図)が凝ってて、それが男の妄想を二重にも三重にも強固なものに仕立てているようにも読めるので、それなら最後の最後まで妄執を描いてもいいじゃない、と。)
・メネンデス兄弟(N)
(ドキュメンタリー。可哀想な兄弟の話、と簡単にまとめて良いもんでもないのだろうが、とりあえず検事の女性が生理的に無理だった。)
△ジャスティス(N)
(ポーランド産。渋い。そして東欧(旧共産圏)大好き人間には割とツボな映画であった。老獪な刑事役の相棒に安易に若い子配置しない感覚も好き。)
・ダムネーション/天罰
(タル・ベーラ。画面・構図・映像はとても美しい、と思う。けど、とにかく眠い。難しい。渋い。とりあえず、全て男の自業自得(エゴが招いた結果)だと思うんだけど、どうなの?)
・リトル・ワンダーズ
(とりあえずキッズたちは可愛い。16mmフィルムの質感やトイカメラのような色味も良かった。けど、その最初の印象である、可愛い、を最後まで越えては来ない。素材が良いのは分かるが全体的に微妙。期待値が高過ぎた?完全に現代版グーニーズだが、グーニーズが子どもの悪戯の範疇からの冒険活劇とハッピーエンドで済むのに対し、こちらは子どもサイドも完全に犯罪者にしか見えん。キッズもガチの泥棒なんだけど、密猟者逮捕出来ればいいの?何はともあれ、キッズの冒険譚が好きな人にはオススメしたい。)
☆グレース
(閉塞感100%のロードムービー。大好物。何処までも壮大なのにただひたすら息の詰まる風景と少女の眼差し。ラストの風景にも解放感はなく、画面にはただ諦観だけが詰まっている。バイクの少年と逃げ出さず、ポラロイドフィルムにその欠片を残すだけ。その選択が少女にとってはどうしようもない現実なんだろう。)

【総評】
スペインの何がいいって、なんというかカトリックのあの息苦しい感じが好きだったりする(中南米はそれに加え、現地の独特な宗教観や死生観も加わったりして、さらに好き!ってなる)んですが、そういう意味では、プラットフォームも面白いっちゃぁ、面白い部類に入れてもいいのかもしれない。
そして、デヴィッド・リンチのスゴいとこって、基本的にカルトで難解、一見意味不明なのに、スクリーンの中だけできちんとしっかり辻褄合わせてくるとこなんだな、と思ったりしました。
あと、ポーランド映画って、バッチリ若い女優さんより、なんかちょっと草臥れた雰囲気を醸し出す中年女優さんたちの印象が強く残る、というか、そんなヒロインが多い気が。皺の深さに草臥れ感が出てたりするんだけど、皆きれいでかっこいい。

【凡例】
☆:めちゃくちゃ好き。オススメしたい。
△:嫌いじゃない、割と好き。人によってはオススメする。
✕:・・・
・:特に薦めないけど、悪くはないと思うよ?好きな人は好き。