毎月恒例のヤツです。
今月はやっぱ多い気がする。
【タイトルリスト】
△浮き雲
(全力で世知辛い話なのだが、カウリスマキ特有の緩さとかオフビートな感じがそれを中和してくれている。ラストも緩やかにいい感じに終わるのが良い。カウリスマキ佳き。)
・黄金の七人
(おしゃれでクールな60年代。というか、俳優(演技)、音楽、小道具、風景その他すべてがポップでお洒落。そして、それしかない。ので、そういうのハマらない人にはハマらない。ルパン三世のノリが好きな人は好きだと思う。あとこれたぶんスクリーンで観た方が良い。そういう映画。)
・オーメン:ザ・ファースト
(面白いか面白くないかで言ったら、別に面白くはないのだが、前日譚としてはよく出来てると思う。もしかして新しいシリーズへの布石?ところで、パオロは何故あの儀式に参加させられてるのか。なんか可哀想。そしてそういうストーリーとはいえ演出が全体的に露悪的なので万人には勧められない。)
△過去のない男
(アキ・カウリスマキ独特のビート感のお陰で世知辛いのにどこか温かいおとぎ話になっている。この感覚、すごく好き。閉塞感とかどん底感があっても底の辺りにずっと人肌の温さが描かれるから底冷えはしない感覚。そこら辺が北欧なのかな。)
✕デイ・オブ・ザ・ロード(N)
(メキシコ産ホラー。名前も聞かずにメリケンサックに生爪剥がし、レンチで殴る悪魔払い。物理。序盤の意味深な演出が生きてるのかも分からん展開。とりあえず女の子に本当に悪魔が憑いててこんなにホッとする映画もあるまい。最終的に頭のおかしい神父だったような気がしなくもないんだが、というかこれ『parte1』って嘘だろ、ネトフリ。)
・ビバ・メヒコ!(N)
(メキシコ産コメディ。なんとなく理解は出来るけど、スッキリとは呑み込めない何かがある。普通にイライラする描写も多いし(ここら辺、ただひたすら「これ面白いの?」状態になることの多いポーランド産コメディと異なる点)。とりあえず癖は強いが、その癖がなんとも言えんのでなんかまた観てしまうんだな。)
✕パルフュメア―禁断の調香―(N)
(邦題いらなくね、はもう毎度のことなので置いといて。ドイツ産のネトフリ映画ってイマイチなの多くね、という話。なんかもう色々と足らん。)
△ザ・ルーム・ネクスト・ドア
(描写がとても丁寧。さすがアルモドバル。重苦しい話なのに、どこかふわっと軽くて柔らかい質感。色で例えるなら乳白色。ティルダとジュリアン・ムーア、さすがの巧さ。)
△リアル・ペイン
(傷を癒す為の旅ではなく傷を再認識する為の旅。最後スタート地点に戻ってくるわけだけど、そこから見える景色が少しだけでも変わっていれば良い。そういう話。良い。そして役者が皆巧い。)
△オテサーネク
(全力で不快。そんな寓話。たまに観る分には良いと思う。しかし本気で悪趣味。特に食事シーンの不快さは異常。本当にすべてが美味しそうじゃない。ラストあの暗転はどうなの、と思うとこもあるが、たぶんあの婆さんは負けない。それにしてもチェコ行きてぇ!)
△荒野の殺し屋(N)
(ブラジル産西部劇。ポルトガル語の詩情、ええな。なんかスペイン語にはない哀愁漂う響きを感じる・・・話は、まぁ読めますが。)
△街のあかり
(アキ・カウリスマキ。ストーリー演出演技の抑揚のなさはいつも通り。ラストは他の映画よりもすごく微かな感じに収まってるんだけど、やっぱり好き。しかし、北欧(フィンランド)って世知辛過ぎないか?イメージの北欧とたぶんだいぶ異なる。)
・レベッカ(N)
(古き良き時代は終わり新しい時代へ、みたいな映画。『桁外れの大豪邸』とか『大富豪はモンテカルロ行く』とか、そういう時代モノ(アガサミステリーの空気感)好きな人は楽しめるのではないか。ところで、最初の雇い主の婆さん、口は悪いけどきちんと道理が分かってる人だとは思う。だからこそ、彼女を連れてNY(新しい国)に行こうとしたのだろう、と好意的に解釈した。)
✕聖なる証(N)
(主人公・看護師の食うシーン(生命力の強さ)ばかりがやたらと印象に残る。まぁもう一人の主人公・断食少女との対比狙ってだろうけど。演出どうなんだろう。興醒めしない?そして時間の割に長く感じた。言う程面白いかな・・・)
・ヴァチカンのエクソシスト
(さすが、ラッセル・クロウ主演。めっちゃ手堅い。そして流れるように、続編あるよね、これ。というラスト。いわゆるホラー要素よりアドベンチャー?な要素の方が強い。なので、あんまり怖くはない。)
・バイオニック(N)
(ブラジル産SF。主役の女性カッコいい、が。それだけ、かな。ラスト何をするつもりか分からんが普通にギャングと手を組んじゃうあたり、ブラジルなんかな。)
✕バスティアン36(N)
(フランス産アクションサスペンス。案の定つまらん。というかこう、流れるような映像、っていうのがフランスでは流行ってるんですかね。アテナ的な。まぁアテナの方が格段に良かったですけど。)
【総評】
メキシコ産ホラーは面白くないことが薄々分かってても見つけてしまった以上は観なければならないのだが、メキシコとか関係なしに、なんぞコレ、な映画を見つけてしまった。
そして、役者が隙の無いくらい巧すぎる、という映画を立て続けに観た。
飛び抜けて好き、という訳ではないが、確実にフックに引っ掛かる映画はきっちり観た気がする。
【凡例】
☆:めちゃくちゃ好き。オススメしたい。
△:嫌いじゃない、割と好き。人によってはオススメする。
✕:・・・
・:特に薦めないけど、悪くはないと思うよ?好きな人は好き。