Horizontal Lovers

GIO5:フーイル(黒猫ゾォ)

小さなケージに詰められるのは好きじゃない。しかも今回の旅については、フーゴから行き先らしい行き先を聞いていなかった。突然にいつもより早い時間に仕事から帰ってきたと思ったら、そのまま旅の準備である。無論、フーゴも猫であるspecchio相手に…

SD:洋平と三井

「今日は土星の輪っかがおっきく見える日らしいっすよ。」朝、出掛けになんとなく耳に入った情報を水戸は口にした。タバコの煙が緩やかに空に昇る。キレイな秋晴れの青空が広がっていた。ちょうどよく出来た日溜まりに横になっていた三井は気怠そうに寝返りを…

SD:土屋と三井

「実は僕、冥王星の王子様やねん。」その発言の微妙さに、三井は一瞬眉をしかめた。発言の主はそんな三井の様子に怯むことなく、ぼけーっと夜空を見上げている。少し肌寒いが、少しだけ星が瞬いているのが見えた。「・・・冥王星ってビミョーじゃね。 なんか…

SS:原作高山

何時から始まったのか、はっきりとしたきっかけなど無かったように思う。山崎はそう思って、ぼんやりと空を見上げた。初秋の空は高く高く、どこまでも澄んでいる。隣りの男の様子を伺ってみれば、先程まで手にしていた煙管を煙草入れに詰めているところだった…

SS:原作銀土

昼過ぎから降っていた雨は、いつの間にか止んでいたようだった。暗がりの中で土方はふと目が覚めた。物音と言えば、隣で眠る銀時の寝息位なもので、物静かな薄暗闇だった。いつもの通り2人で呑んだ後、いつもの通り安宿にシケこんだ。男同士のセフレという、…

SS:八土

屋上のドアノブに手を掛けたところで、ライターを忘れたことに気が付いた。戻るのも億劫だし、『まぁ、いいや』と思いながら、そのまま扉を開ける。目に入ったのは、雲ひとつなく晴れた真っ青な空と、黒髪で背の高い、見慣れた教え子のシルエットだった。「あ…

SD:グレ期竜三

ヘッドライトが暗闇を切り裂くように走り抜けるのが視界の隅で見えた。波打ち際ギリギリのところで座り込みながらぼんやりしていると、波の音に混じって、ぎゅっぎゅっと砂地特有の足音が近付いてくるのが分かった。この音はタケシじゃない。三井が気怠そうに…